リアルコムとアドバンス、業界初の収益保証型太陽光発電パッケージを共同開発

2012年8月7日 16:58

 リアルコム株式会社(本社:東京都品川区)は7日、株式会社アドバンス(本社:東京都中央区)と提携し、10kWから50kWの産業用太陽光発電システム「発電貯金-野立パワー」を共同開発し、パッケージの販売を開始したことを発表した。

 今年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度が発足して以来、企業や個人が所有する小規模遊休地の活用方法として、電力会社との連携が比較的容易な50kW未満の発電所が注目を集めている。こうした動きに対して、ソーラーシステム各社は50kW未満の発電に特化したパッケージを相次いで販売している。しかしながら、各社のパッケージは、太陽電池モジュール、パワコン、架台といった、ハードウエアの提供に留まっている。

 一方、遊休スペースを活用し、環境貢献を果たしながらも確実に収益を上げていきたいオーナーにとっては、太陽光発電システムの初期構築のみならず、その後の機器メンテナンス、パネル盗難対策、災害時の補償、発電量の定期的モニタリングおよび有事の迅速な対応を含めた総コストを網羅した上で、「構築時に収益が保証された」トータルパッケージを必要としている。

 そこで、今回共同開発した「発電貯金-野立パワー」では、システムの提供のみならず、数々のサポートサービスを10年間にわたってすべて初期費用の中でまかなう。つまり、最初の10年間は追加費用がいっさいかからないということ。これにより、発電所オーナーは思わぬ管理コストの上昇や事故、災害などに影響を受けることなく、5年から8年程度で確実に収益化が可能となる。

 具体的には、「システム10年保証、モジュール出力25年保証(各メーカーの保証を提供)」、「外損や災害時のシステムの損害に対する10年間の補償および機器の破損による残存償却部分の補償」、「10年間の定期メンテナンス」、「インターネットを通じた、発電量ほか設備の稼働状況のリアルタイムモニタリング」などのサービス・サポートが受けられる。

 また、初期投資に関しては、グリーン投資減税を活用することで、一括償却も可能であり、節税効果の最大化、収益率の最大化が図れる。なお、今回の提携においては、リアルコムおよびグループ会社のWWB株式会社がソーラー発電システムを提供し、アドバンスの独自構造計算(風速40mクリア)に則っとった架台の提供を行う。

 対象市場として、遊休地、耕作放棄地、汚染地に加え、屋外広告のノウハウを最大限生かした屋根上、駐車場へも積極的な販売を行っていく。発売以来アドバンスでは既に5億円を超える受注を得ており、今回の協業を通じ、今年度中に15億円の売上を目指す。

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