【銘柄診断】日本ハムは飼料価核上昇、製品価格引き上げの好サイクルに期待高まる

2012年8月6日 14:47

  日本ハム <2282> は7月4日の年初来高値1097円から調整中だが7月26日の1005円でボトム打ちの感触が強くなってきた。

  7月31日に発表された今2013年3月期第1四半期の営業利益は、51億6200万円と前年同期比22%ダウンと低調だった。販売単価の下落や生産コストの増加で食肉事業の採算が悪化し、同事業の営業利益が急減したことが響いた。ただ、今3月期通期については営業利益300億円と、前期比13%増益を見込んでいる。

  米国の熱波を背景に飼料原料の大豆、トウモロコシの市況が急上昇している。そのため、今後は原料高を製品価格引き上げに転嫁できる見通し。

  第1四半期では国内食肉、海外食肉部門とも単価が下落、業績悪化の最大の要因となったが、そうした事態は回避されることになり、むしろ製品価格引き上げによる業績アップの可能性が強くなっている。業績好転への期待買いが株価をサポートしていく可能性が強い。

  一方、需給は直近7月27日申し込み現在で売り残24万株に対し、買い残はわずか5万株。日証金では逆日歩が発生していることも注目点。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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