【アナリストの眼】政府の成長戦略と密接なイメージ ワン、反発場面近い

2012年8月5日 14:00

【今、この銘柄】

  医療・衛星画像事業を展開するイメージ ワン <2667> (JQS)は、株価がレンジ下限近辺にあり、目先の反発が期待できそうだ。政府が成長戦略の重点分野と位置付ける医療、農業、環境に関連する事業であり、テーマ性にも注目しておきたい。

  医療画像事業のPACS(医療画像保管・配信・表示システム)が主力製品だが、競争が激しく価格も下落傾向のため、バージョンアップを含めて商品競争力強化が課題だろう。

  今期(12年9月期)通期業績(非連結)についての会社予想は、売上高が前期比7.9%増の21億円、営業利益が70百万円(前期は60百万円の赤字)、経常利益が50百万円(同65百万円の赤字)、純利益が20百万円(同72百万円の赤字)としている。医療画像事業は競争激化による価格下落などで低調だが、衛星画像事業が安全保障分野の大型案件などが寄与して順調な模様である。なお年間配当については無配としている。

  株価の動きを見ると、3月16日に年初来高値となる2万3400円を付けるなど、時折動意付く場面もあるが、概ね1万5000円~2万円近辺のレンジ相場のようだ。

  8月3日の終値1万5900円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS580円28銭で算出)は27~28倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS1万9032円60銭で算出)は0.8~0.9倍近辺となる。

  週足チャート見ると、足元では1万5000円近辺のレンジ下限にほぼ到達しており、目先的には反発のタイミングが接近しているようだ。26週移動平均線を回復すれば、ターゲット水準はレンジ上限の2万円近辺となるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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