【銘柄診断】古河電気工業は足元の業績低調で見切売りが広がる、事業改革の進展に期待

2012年8月5日 13:57

  古河電気工業 <5801> は8月3日に145円まで売り込まれ、7月25日の安値に急接近してきた。2日に発表された今2013年3月期の第1四半期の低調な業績から見切売りが広がっていることが背景。

  今3月期第1四半期は営業利益が36億6500万円と前年同期比43%の大幅減少に見舞われた。自動車用ワイヤーハーネスの需要回復や、LED液晶テレビ向け反射板の生産効率改善などがあったものの、銅・アルミ加工製品需要低迷に加え、中国の電力ケーブルや国内光ファイバ・ケーブルの競争激化などが響いたもの。ただ、後半の回復を見込み、通期の営業利益250億円、前期比56%増益の見通しは据え置いている。

  業績の足かせになっている光ファイバ事業のオペレーションのグローバル統合、国内光ケーブル事業の生産拠点の再編などを行う一方で、生産拠点の海外シフト加速化などに取り組んでいることが背景。先では、高温超電導や洋上風力発電など展開力のある事業が控えており、とりあえず足元の業績に回復の兆しが見えれば、出直り相場入りが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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