【銘柄診断】TDKは悪材料出尽くしの相場に切り替わり、相場は次第に強度を増す

2012年8月3日 15:15

  TDK <6762> が7月25日の安値2719円をボトムに出直りを鮮明にしつつある。7月31日に発表された今2012年3月期の第1四半期決算は営業利益が92億円と前年同期比53%増の大幅増益を確保した。

  HDD用磁気ヘッドなど磁気応用製品はHDDメーカーがタイ洪水からの復旧で在庫を積み増したことで需要が拡大。反対に、コンデンサーなど電力の蓄積や放出をする受動部品は赤字と低調だった。

  第1四半期の業績は表面的には好調だったが、事前にアナリスト筋が想定した数字はだいぶ下回る決算にとどまった。ただ、出遅れていたスマホやタブレット端末向け部品は受注が増加に転じ、今後は挽回の動きが強まり、今3月期は営業利益570億円と前期比3.1倍の見通しが据え置かれた。

  この見通しもアナリスト筋の期待値を下回る水準である。そうした事情をはね返して株価は次第に強度を増しつつあり、相場は悪材料出尽くしのパターンに入ってきているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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