KDDI、3D医用画像のリアルタイムな処理・閲覧が可能なクラウド型サービスを開始
2012年8月2日 13:55
KDDIと米テラリコン社(本社: カリフォルニア州)は2日、8月3日より、医療機関の顧客向けに、協業によるクラウド型「リアルタイム3D医用画像ソリューション」の提供を開始すると発表した。同サービスにより、医療機関の顧客は3D医用画像のリアルタイムな処理・閲覧が可能となる。
同ソリューションサービスは、テラリコン社が提供する大規模配信型3D医用画像ソリューションを「KDDI クラウドプラットフォームサービス」上に構築し、高速かつセキュアなネットワーク経由でサーバに接続することで、病院内でのサーバ運用と同等のリアルタイムな処理が可能となるもの。医療機関の顧客は、初期投資を抑えたシステム導入が可能となるほか、セキュリティが確保された高品質なネットワークを利用して、PCやタブレット、スマートフォン等の様々なデバイスからも3D医用画像の処理や閲覧が可能となる。クラウドの活用により、システムの運用保守に関する作業といった、医療機関の作業負担も大幅に軽減できる。
同ソリューションサービスの提供に先立ち、KDDIは、埼玉県の済生会川口総合病院の協力のもと、2011年12月から2012年3月まで実用化に向けた実証実験を実施した。約2,000枚の3D医用画像データをクラウド側に送信、解析を行った結果、病院内にサーバーシステムを設置した場合と同等の処理速度および操作性を実現。また、WiMAXを利用した閉域型リモートアクセスサービス「クローズド リモート ゲートウェイ」によるインターネットを経由しないセキュアなリモートアクセス環境でも画像の閲覧が可能となり、緊急時などに有用であるとの高い評価を得ている。