大阪ガスと中部電力、米社とLNG調達に向け天然ガス液化加工契約
2012年8月1日 11:00
大阪ガスと中部電力が、米国フリーポート社の子会社との間で、天然ガス液化加工契約に関し最終合意に至り契約を締結したと発表した。
フリーポート社は、同社が保有、運営するフリーポートLNG受入基地に、液化設備を新たに3系列(1系列あたり年間約440万トンの契約容量)建設することを計画しており、2017年に液化事業を開始することを目指している。大阪ガスと中部電力は、今回の契約で、同基地の第1系列の液化設備においてそれぞれ年間約220万トンずつの天然ガス液化能力を確保。これにより、シェールガスをはじめとした米国産天然ガスを自ら手当し、液化を経て、LNGとして調達することが可能になる。
原発の停止に伴い、輸入量の増加するLNG。こうした中両社は、米国産LNGの調達を通じて、供給ソースの分散化および調達方法の多様化を図るとともに、安定的かつ経済的な原燃料の調達を目指すという。しかし、再生可能エネルギーの全量買取制度も始まり、メガソーラー発電事業も活発化する中、LNGの需要高がいつまで続くのか。LNGを巡る各企業の動向に注目が集まるところではないだろうか。