東芝テック、IBMのPOS事業の第1回取得手続を完了 4カ国で営業開始

2012年8月1日 21:17

 東芝テックと米IBMは1日、東芝テックがIBMのPOS事業などリテール・ストア・ソリューション事業を取得することについて、第一回取得手続が完了したと発表した。

 東芝テックは今回の事業取得に伴い、東芝テック80.1%(普通株式)、IBM19.9%(優先株式)の出資比率からなる持株会社「東芝グローバルコマースソリューション・ホールディングス」を設立した。また、持株会社の傘下に地域事業法人として「東芝グローバルコマースソリューション社」を設立し、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリアの4カ国で営業を開始した。

 東芝グローバルコマースソリューション社は、ノースカロライナ州リサーチトライアングルパークに本社を置く米国法人が中心となる。今後、東芝テックは、これらの新会社とともに顧客に高付加価値をもたらす商品・ソリューションを展開し、店舗向けソリューション分野における世界のリーディング・カンパニーとなることを目指す。

 なお、持株会社の傘下にある米国・カナダ・メキシコ・オーストラリアの4カ国の現地法人には、合計約500人のIBMリテール・ストア・ソリューション事業の従業員が加わる。その他の地域の現地法人についても、必要な許認可等の諸条件の充足および現地で必要となる契約、従業員への情報開示や協議等の諸手続きを経た上で、準備が整い次第、順次営業を開始していく予定。

 なお、事業取得の対価約8億5,000万ドル(約660億円)については、東芝テックからIBMに対して、本日をもってその初回の支払いが実行され、1年後に2回目の支払いが実行される。残りの対価の支払いについては、3年後にIBMの所有する持株会社株式19.9%(優先株式)の買取というかたちで実施される。3回目の支払と同時に持株会社は東芝テックの100%子会社となる。

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