【銘柄診断】日立建機は業績減額を契機に悪材料出尽くしムード強まり反転相場入りへ

2012年7月30日 20:08

  日立建機 <6305> は7月25日に今2013年3月期の業績減額を発表したが、それを契機に反発力を強めるパターン。

  今3月期の第1四半期決算は、営業利益132億円と前年同期比61%の大幅増益を達成した。ただ、これが当初見通しを下回るもので、かつ世界景気が不透明なうえ、中国の建機不振、円高などにより今3月期の営業利益について、従来予想の780億円から720億円(前期比31.3%増)に減額修正された。

  そうした伸び悩みを懸念して株価は3月19日の1922円から7月25日の1252円まで、長い時間をかけて整理してきた。

  会社側では中国の油圧ショベル需要の回復時期について、9―12月期に前年並み、来年1―3月期にやや上回ると述べており、今期後半からの業績回復に期待がかかる状況だ。

  これまでの悲観人気がベースになり、信用残は売り226万株、買い359万株と拮抗。日証金では株不足状態となっており、逆日歩でも発生すると株価の戻りにインパクトを与えることになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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