銃器を3Dプリンタを使って個人で自作
2012年7月30日 17:35
taraiok 曰く、 自動小銃「M16の愛好家が、市販の22口径拳銃キットと3Dプリンタで自作した部品を組み合わせ、オリジナルのM16を作り出したそうだ。3Dプリンタの利用はあらゆる分野に広がっているが、完全動作する銃器の個人自作に使用されたのはこれが初めてだろう(EXTREMETECH、UNFFPOST TECH、gizmag、AR15.COM、HaveBlue氏ブログ、本家/.)。
3Dプリンタで製作されたのは、銃器のマガジンやトリガーを含む機関部を収めるレシーバー部。材質はプラスチック(ABS)だ。この3Dプリンタで製造された銃器は、200発を超える射撃に耐え、射撃したことによる自作レシーバー部の摩耗は見られなかったという。
いっぽう、問題点もいくつか指摘されている。まず米国内のアメリカの銃規制法ではレシーバーは銃器と見なされる点だ。正式に市販されているものには個別にシリアル番号が印刷されて管理されている。にもかかわらず、彼はフォーラム上で3Dデータを公開しており、3Dプリンタがあれば誰でもレシーバーが製造できてしまう状態だ。また将来的には3Dプリンタとデータがあれば、高品質、軍用グレードの銃器を密造できてしまう可能性もある。テロ対策などが難しくなることも考えなければならないとしている。
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