NTTレゾナントが企業のマーケティング戦略を支援、「goo」のログデータを分析
2012年7月30日 17:57
NTTレゾナントは30日、企業のマーケティング活動に役立つ「goo」のログデータを分析し提供するサービス「gooユーザーインサイト」を本日より開始すると発表した。
「gooユーザーインサイト」は、今年15周年を迎え、毎月約6,400万UUのアクセスがあるポータルサイト「goo」等に蓄積されたユーザーのアクセスログデータを、NTTレゾナント独自のアルゴリズムによって、企業や製品、サービス、社会情勢等に対するユーザーの関心度やその変化等の傾向を分析し、分析レポートとして提供するもの。さらに、これらのデータを属性が明確なユーザーのアンケート結果と組み合わせた調査も行う。企業は、この分析結果を自社製品やサービスの市場調査、競合分析、プロモーション戦略の策定などに活用することができる。
例えば、一定期間、ユーザーのウェブ上の行動を分析することによって、ユーザーの興味の範囲や変遷が見えてくる。例として、あるブランドについて調べているユーザーが、同期間中、同時に興味を持っている対象を解析することができる。これにより、企業の製品やサービスに関する競合またはコラボレーターの発見につながり、また、ポジショニング戦略策定に役立てることができる。
また、検索する際にユーザーが入力する2つめのワードは、1つ目のワードに対する期待や要望を表すことが多く、これを一定期間観察することで、製品やサービス等への評判を知ることができる。これらを定期的に分析することによって、自社の製品やサービスに対するユーザーの評価や関心度の変化を把握することができる。
さらに、「gooからだログ」には約50万人のユーザーのバイタルデータが蓄積されており、これらをユーザー属性(年代、性別、地域等)と合わせて解析することにより、生活習慣病等の予兆・変化を探ることができる。
そのほかウェブ上の行動履歴や口コミ情報を分析し、その定性調査結果から仮説をたて、ウェブアンケートによる定量調査を繰り返しながら仮説検証を行うことができる。これにより、ユーザーの嗜好や行動に対する「理由と意識」を確認することができる。
なお、「gooユーザーインサイト」では、商品トレンドの変化や、時代背景とライフスタイルの変化、社会情勢が与えるユーザーの意識など様々なテーマに関して、NTTレゾナントが保有するログデータを独自のアルゴリズムで解析し、サイト上に無料で公開する。毎月1回の提供を予定している。