【銘柄診断】大塚ホールディングスは懸念される特許切れ薬品の対策進展を見守る展開に
2012年7月30日 11:43
大塚ホールディングス <4578> は30日、66円安の2325円まで下げて3営業日続落している。このところの株価は7月19日に2512円と年初来高値をつけて、高値圏で強い動きを見せていた。
7月27日に大日本住友製薬 <4506> が統合失調症の貼り薬を世界に先駆けて開発すると伝えられ、統合失調症が主力製品の同社への打撃が懸念され、27日の相場では波乱場面に見舞われた。ただ、大日本住友製薬の商品化は2018年と推定されている。
大塚ホールディングスの統合失調症治療薬「エビリファイ」の米国の物質特許は2015年4月まで。その特許切れ後の動向が同社にとって最大のポイントで、業績が好調であるにも関わらず株価の評価が低水準に留まっているのも、そこらあたりが株価の頭抑え要因となっているから。
昨年11月に抗うつ・抗不安定薬の分野で世界トップシェアを誇り、欧州や南米で強固な販売網を持っているデンマークの製薬会社を買収、エビリファイの後継品と位置付けられる薬品の臨床試験も進展、エビリファイの特許満了前の発売を計画している。こうした特許切れ対策が具体的にスケジュールに上がってくるようだと、株価の評価も前進しそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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