【銘柄診断】ネットワンシステムズは今期第1四半期減益も後半盛り返し増額の可能性も

2012年7月28日 18:17

  ネットワンシステムズ <7518> はここへきてにわかに波乱商状となり、急落場面に追い込まれている。7月26日に発表された今2013年3月期の第1四半期決算が営業利益21億円と前年同期比21%減益となったことが引き金。9月中間決算の営業利益69億円に対し進捗率が30%にとどまり、業績未達懸念が嫌気されている。

  同社はネットワークの中核機器である異なるネットワーク同士を接続するルーター、ネットワーク内部の通信を制御するスイッチを手掛けている。クラウドコンピューティング環境の整備が加速し、スマートフォンやタブレット端末の活用範囲が急速に広がっており、同社の成長性は揺るぎないものと見られていた。そうした期待の反動も予想外に大きな下げにつながっている。

  しかし、今回の減益については仕入れ会社の製品不具合・回収が要因で一過性と見るアナリストもあり、足元の通信キャリア向け受注・売上高がソフトバンク中心に会社計画超過ペースで、通期では増額修正の可能性もあると見られている。

  また、決算発表と同時に発行済株式数の3%にあたる270万株、30億円を上限に、7月27日~9月25日の間に自社株買いを実施することも発表されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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