【銘柄診断】アドバンテストは好業績の発表に評価が分かれる、個人投資家は買いで反応
2012年7月28日 18:16
アドバンテスト <6857> が波乱相場の様相を呈している。7月26日発表の今2013年第1四半期の業績はスマートフォンやタブレット端末などの市場拡大を背景に、売上げは前年同期比24%の大幅増収を確保した。
ただ、昨年7月に同業の米ベリジー社を買収したことで減価償却が増えたため営業利益は7億5600万円と前年同期比3%の減益となった。予想未公表だった今期9月中間決算についても営業利益は、30億―60億円の黒字(前年同期22億円の赤字)の見通しを明らかにした。従って、翌27日の相場は業績を評価する買いが先行して始まった。
第1四半期の受注高が前四半期比に比べ35%増加したことも評価のポイントになったのだが、外資系証券が第1四半期の受注が当面のピークで、先行きは不透明として売りの判断を継続、目標株価900円を据え置いたことで、潮が引くように人気が後退、引けは965円と6月4日の952円に急接近してきた。
そうした弱気筋の見方を反映して直近の取組みは売り224万株、買い164万株と大幅売り長状態。日証金では逆日歩が発生している。個人投資家はひとまず買いで反応したパターンだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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