【銘柄診断】東芝は値幅整理一巡感が強まる、押し目待ちの個人投資家流入が鮮明に

2012年7月26日 09:40

  東芝 <6502> は7月24日にNAND型フラッシュメモリの生産拠点である四日市工場で生産量を3割削減する生産調整を当日から実施すると発表。それを契機に株価は下げを鮮明にし、24日には258円と6月4日の安値272円を下回り年初来安値に沈んだ。

  先の安値を大きく割り込んだことでチャート的には下値指示線が喪失した格好だ。ただ、この押し目を狙って個人投資家の買いが大きく膨らんでおり、ここからさらに下げると言うよりは、底値到達感が強くなりつつある印象だ。

  今回の減産にも関わらず会社側は今3月期通期の営業利益3000億円、前期比45%増の見通しは据え置かれている。もっとも一部アナリストの間ではなお業績未達懸念を指摘する声も存在する。

  7月31日に発表される決算が大いに注目されそうだ。ともあれ3月19日高値383円から7月24日の安値258円まで、下げ率は33%に達した。それなりに値幅整理一巡感が台頭する頃合と言えそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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