ホンダが日本仕様「フィットEV」が日本最高クラスの電費性能を達成

2012年7月24日 11:00

 ホンダは、今夏発売予定の「フィットEV」が日本の国土交通省から、JC08モードの交流電力量消費率(電費)で106Wh/km、一充電走行距離で225kmという、電気自動車(EV)として日本最高の電費性能の認可を取得したと発表。当面は自治体や企業に向けたリース販売を中心とし、2012年8月下旬に販売を開始する。

 電動化モビリティーとして1997年にリース販売した「Honda EV Plus」を原点とするフィットEV。そこで培った技術に新たな発想を加え、高効率な電動パワートレインと20kWhの東芝製リチウムイオンバッテリーの採用により、走って楽しく、しかも賢く使えるEVとして販売開始に辿り着いたものである。

 最高速度は時速144km。充電時間は、急速充電の場合、バッテリー残量警告灯点灯から80%充電までで約20分、200Vの場合でバッテリー残量警告灯点灯から満充電までで約6時間とのこと。現在市場に投入され普及に力がそそがれている日産リーフの航続距離は、公称JC08モードで200km。急速充電にかかる時間はバッテリー残量警告灯点灯から80%充電までで約30分、普通充電で残量警告灯点灯から満充電までで約8時間であるから、フィットEVはリーフを十分に上回るといえるであろう。

 当面はリース販売だけとのことであるが、一般向けに販売されるとき、その価格はどの程度のものとなるのか。また、スマートハウスとの連携などのシステムはどの程度備わった上で投入されるのかなど、否応なしに期待が高まるところであろう。一方で、日産リーフが思うように普及しない諸要因に対し、フィットEVはどのような解答を用意して普及に向けた動きをみせるのか。注目して見ていきたい。

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