【銘柄診断】日新製鋼は今期増益転換も、業界再編の動きがなお思惑を呼ぶ要因に
2012年7月21日 11:12
日新製鋼 <5407> はここへきて6月4日の年初来安値88円に急接近するなど、調整色を鮮明にしている。
前2012年3月期は営業利益70億6700万円と、前々期比70%の大幅減益に見舞われた。原燃料価格が短期的に変動しているほか、販売価格も交渉中で、これらの動向により在庫評価の変動も見込まれることから、現時点で合理的な算定が困難として、今2013年3月期の業績は未公表。
ただ、今3月期においては増益転換を想定するアナリストが多く、7月30日の今3月期第1四半期決算の発表へ向けて少しずつ期待感が醸成されていくことになりそう。
日本金属工業 <5479> と10月1日に経営統合する。ただ、需要低迷と円高に苦しむ国内ステンレス業界が大型化を進める海外競合メーカーに対抗するためには、業界ではさらなる再編が必要と認識されている。
今後さらなる業界再編の可能性が強く、同社がまた再編の流れの中で浮上する可能性もある。PBRは0.5倍、株価二ケタはかなり割安感が強い水準だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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