「ARメガネ」を装着してマクドナルドに入った男性、店員にメガネをむしり取られそうになる?

2012年7月19日 18:18

eggy 曰く、 7月1日、トロント大学でコンピュータビジョンの研究を行っているSteve Mann教授が滞在中のフランスでマクドナルドを訪れたところ、装着していた「ARメガネ」を店員がむしり取ろうとしたとのこと。Mann教授は自身のブログ上にマクドナルドの店員3人から暴行を受けた様子を綴っている(本家/.Forbes記事)。

 教授は家族とともに食事中、3人の男に「襲撃」されたという。このARメガネは頭部に固定されており、特殊な工具なしには取り外せないようになっているのだが、それでもARメガネをむしり取られそうになったそうだ。

 Mann教授のブログ記事によれば、教授は「デジタル・アイ・グラス」と呼ばれる、Googleグラスにも似たコンピュータ制御視覚システムを1999年から13年間に渡って装着し続けており、旅先には医師の診断書及び同システムについての説明書を所持しているのだそうだ。今回の騒動でも、マクドナルドの店員に診断書と説明書を提示することで無事に食事をオーダーすることができたという。それなのに食事中に突然、他の店員がMann教授の装着していた眼鏡をむしり取ろうとしたという。Mann教授は再び診断書と説明書を提示したものの理解を得ることは出来ず、駆けつけた他2名の店員により診断書も説明書も破かれてしまった。Mann教授のブログには、店員らが書類を破く姿が証拠写真として掲載されている。そして最終的には、教授は店を追い出されてしまったと言う。

 いっぽう、マクドナルド側が主張するところによれば、16日にMann教授の苦情に気づき、複数の従業員を一人ずつインタビューしたが、全員「Mann氏とのやりとりは礼儀正しく、手を上げるような行為はなかった」と話しているという。また、Mann教授の所有物に損害を与えるような行為もなかったとのことで、教授の言い分と食い違っている。

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