タニタ、睡眠状態をネットでリアルタイム確認できる睡眠計:運輸・介護事業者向けに
2012年7月19日 12:57
タニタは18日、眠りの深さや状態を計測して、ネット上でリアルタイムに確認できる睡眠計スリープスキャン「SL-511」を開発したと発表した。8月1日からモニター出荷を開始し、10月上旬から販売開始する予定という。
同製品を利用することで、利用者はネット環境さえあればタニタの専用サーバにアクセスし、解析結果をいつでも確認することができる。
本体はマット型のセンサーとなっとえり、測定者が寝具の下に敷いて寝るだけで自動的に計測できる仕組み。計測した睡眠データはWi-Fiを利用してインターネットに接続し、専用のクラウドサーバにデータを転送して解析する。
測定者が自分のデータを閲覧できるほか、管理者が遠隔で複数のデータを一元管理するといった運用方法も実施できる。
また、呼吸や脈などのデータをリアルタイムで確認できるため、運輸業界で管理者がドライバーの睡眠状態を把握して安全な運用に役立てたり、介護・医療分野で患者の睡眠管理や見守りに活用されることを見込んでいるという。
ホテル分野でも積極的に取り組み、音楽やアロマオイルで安眠を促す安眠ルームを開発する計画という。実際の睡眠の質を同製品で見える化し、主観的にも客観的にも満足できる睡眠環境の提供を目指すという。
利用者としては、運輸事業者、介護・見守りサービス事業者、ホテル事業者などを中心に見込み、初年度2,000台の販売を計画している。
また、家庭用睡眠計の新商品として「SL-503」「SL-504」も発売する。両製品では、寝具に合わせた感度調整を自動化し、操作方法をシンプルにした。解析ソフトウェアの機能も強化し、睡眠の深さとリズムをグラフ表示できるほか、睡眠の傾向を判定して、それに基づくアドバイスを表示するという。価格は「SL-503」が31,500円、「SL-504」がオープンで、2機種合わせて初年度3,000台の販売を見込む。