デンソー、ブラジル新工場とテク二カルセンターの開所式を挙行
2012年7月18日 13:17
デンソーは18日、同社のブラジルの生産拠点デンソー・ド・ブラジル・リミターダ(DNBR)が、現地時間7月17日午前11時(日本時間同日午後11時)から、同拠点のサンタバーバラ工場および同工場敷地内のブラジル・テク二カルセンターの開所式を挙行したと発表した。開所式には、サンパウロ州のジェラルド・アルキミン知事の他、顧客、地元関係者、取引先等の関係者など約150人を招き、デンソーからは加藤社長他が出席した。
DNBRのサンタバーバラ工場は、南米における今後の自動車市場の拡大に対応すべく、既存製品の拡販と新たな製品の受注に向けた生産能力の増強のため、本社工場であるクリチバ工場につづく第2工場として、2011年1月よりカーエアコン、クーリングモジュールの生産を始めた。今回全ての設備の設置が完了し、今年9月からは新たにスターター、ワイパーの生産を開始する予定。
また、今年7月に稼動を開始したブラジル・テク二カルセンターは、現地のニーズに合わせた最適な製品を提供するため、南米向けのカーエアコン、スターター、オルタネーター、パワトレイン機器関連製品などの開発を行う。車両実験風洞など、デンソーとしては南米初となる試験装置を備え、開発リードタイムの短縮を図り、競争力のある製品を迅速に開発する。
なお、DNBRのクリチバ本社工場では、エアコンシステムの主要コンポーネントであるコンプレッサー、エバポレーター、コンデンサーやラジエーターを生産中だが、サンタバーバラ工場と同様、南米の自動車市場の拡大に合わせて、今後生産能力の増強を図っていく。