女性3人に1人は水虫の悩みを抱えてる!?
2012年7月18日 11:00
梅雨時期に多く発生するかゆい水虫は、多くの女性の悩みの種?
ジメジメとした梅雨も終わりを告げようとしているが、湿度や温度が高くなるこの時期は、汗の匂いや水虫など、ムレることで起こるトラブルが増加する。なかでも水虫は、男性の病気と思われがちだが、実は昔から、男女の感染率は50対50、女性にも同様に起こる皮膚病だといわれている。実際、靴下に比べるとストッキングはムレやすく、薄いため、女性の方が雑菌や水虫菌が付着しやすいという研究結果もあるという。
水虫に感染すると男性は症状が一旦落ち着くとほったらかしになってしまうが、女性の方は"恥ずかしい皮膚病"という意識が強いためか、治療に取り組む姿勢が真面目で、完治するまでじっくりと治療を続ける人が多いのも特徴のようだ。2010年度の水虫薬市場全体を見ても174億円と対前年比92%(販売金額ベース/ロート製薬調べ)と伸び悩みを続けているが、ロート製薬の女性向け水虫ブランド『メンソレータム エクシブ』の売り上げは堅調に推移しているという。
『メンソレータム エクシブ』は、2001年に女性向け水虫薬の草分け的存在として発売以来、多くの女性に愛用されてきた。容器面では部屋に置いても恥ずかしくないように、水虫薬の表示を行わずあえてシンプルに仕上げている。また、2009年には清潔感を与えるためにせっけんの香りを付けるなど、女性の嫌悪感や羞恥心を和らげるための努力を行っている。
水虫のイメージは個々それぞれだが、実際はどんな病気なのかを詳しくして知っている人は少ないだろう。水虫はカビの一種である白せん菌が皮膚の角質に起こる病気。白せん菌は皮膚表面の角質の中にあるケラチンをエサとしており、足だけでなく、全身に感染する可能性がある。空気感染することはないが、バスマットやスリッパを共用すれば、うつる可能性も高い。一般的な症状としては、足の指の間や足の裏に水ぶくれや皮むけ、ただれやかゆみを生じるという。
かかとのガサガサ、皮めくれ…かかと水虫って知っていますか?
なかでも、かかとにカサカサ、ぷつぷつ皮めくれなどの症状があらわれる「かかと水虫」は、かかとに水虫ができるという事実を知らない人も多く、またかゆみがないので自覚しないこともあり、そのまま放置される傾向にあった。ただ、かかとが荒れているだけと思い込み、保湿クリームを塗ってやり過ごそうとする人も多い。水虫の一種である以上、保湿クリームでは効果はなく、抗真菌剤が入っていないと効果があらわれない。一向に改善されない症状により、ここ数年「かかと水虫」もやっと認知され始めてきている。
そのような状況を裏付けるかのように、2月にロート製薬が発売したかかと水虫におすすめの女性向け水虫薬『メンソレータム エクシブ ディープ10クリーム』も売り上げが順調だ。これは水虫薬で初めて「テルビナフィン塩酸塩」と「尿素10%」を配合した濃厚なクリーム。硬くなったかかとの角質を柔らかくし、有効成分が浸透、かかとの水虫を治療してくれるという。
女性にとって自分が水虫であるということは、人には知られたくなく、自分でも自覚したくないものだろう。しかしロート製薬調べでは、女性の約3人に1人は水虫かな、と悩んだことがあり、夏場、素足になれない、ミュールやサンダルを履くときに気になる、という悩みを密かに抱えているという。水虫が誰でも感染する病気だと考えれば、一刻も早く治療を始め、完治することが得策だと考えられる。