三菱自、米イリノイ工場で「アウトランダースポーツ」の現地生産を開始

2012年7月18日 10:39

 三菱自動車は17日、同社の米国における製造・販売会社ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・インクの生産工場(所在地:イリノイ州)で、コンパクトSUVの「アウトランダースポーツ」(日本名:RVR)の生産を開始し、同日これを記念してラインオフ式を行ったと発表した。

 イリノイ工場では、これまで北米地域向け専用車種として「ギャラン」、「エクリプス」、「エクリプススパイダー」、「エンデバー」の生産を行ってきた。今回、同工場の生産モデルを世界戦略車である「アウトランダースポーツ」に切り替えるとともに、北米市場向けに止まらず、ロシア、中南米、中東の各市場向け車両の生産及び輸出も開始することとした。

 イリノイ工場での年間生産台数は5万台レベルを計画しており、将来的にはこれを7万台規模にまで引き上げることを検討している。三菱自動車は今後、イリノイ工場を同社の海外生産・輸出拠点と位置づけ、適正レベルの生産台数を確保していく方針。

 三菱自動車の相川哲郎常務はラインオフ式に際し、「当社は現在、世界中の多くのお客様のご要望にお応えできるグローバルなクルマづくりを進めている。イリノイ工場で働く一人ひとりの手により、米国のみならず、世界の市場に向かって作り出される『アウトランダースポーツ』とともにさらなる飛躍を目指す。成長を続ける米国市場は当社の最重要市場の一つであり、この新たな転換を機に今後も米国事業にコミットしていく」と語った。

 「アウトランダースポーツ」は、世界的に小型車需要が伸びる中で投入された、三菱自動車のラインナップの中心的役割を果たす世界戦略車。2010年2月に日本で発売して以降、順次販売地域を世界各国に広げ、2012年6月末時点の累計世界販売台数は25万台に上っている。米国では2010年9月の発売以来、同社ラインナップをけん引する最量販車種となっている。

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