飲食業の倒産 年上期では89年以降過去最高
2012年7月17日 11:00
今年上期(1月から6月)の飲食業の倒産が1989年以降で過去最多になったことが東京商工リサーチの調べで分かった。負債総額1000万円以上の倒産は418件、前年同期に比べ0.2%増加した。
負債総額は382億3800万円で前年同期に比べ1.5倍になった。これは負債10億円以上の倒産が9件(前年同期4件)発生したためで「全体では負債1億円未満が約9割を占め、小・零細規模を中心に行き詰りが多い」としている。
東京商工リサーチでは「本格的な夏を迎え、節電に伴う営業機会のロスや消費マインドの落ち込みも懸念され、業界全体に不透明感が漂っている」として「資金繰り支援策の効果が薄れる中で、変化が難しい小・零細規模を中心に、下半期以降も飲食業の倒産は増勢をたどる可能性が高い」とみている。