【銘柄診断】三井不動産は上昇第2ラウンドを待つ、マンション好調で業績は増額含み

2012年7月17日 09:23

  三井不動産 <8801> は戻り第一ラウンドを経て、現在はそこからの調整局面。日銀金融政策決定会合では、追加緩和策が見送られたことが、失望感を誘っている面もある。

  しかし、米ゴールドマン・サックスが2008年の金融危機以降、4年ぶりに日本の不動産投資を再開することが明らかになっており、市場の活性化による不動産市況の上昇を期待するムードが醸成され、同社も基本的には出直りトレンドに乗っていると見ていい。

  分譲事業でマンション引渡し戸数の増加を見込むほか、主力の賃貸事業で2012年4月にオープンしたアウトレットが寄与する見通しにあり、今2013年3月期は営業利益1350億円と前期比7%増益が見込まれている。

  ただ、マンション引渡し戸数が控えめな数字で試算されているため、今期3月期増額の見方をするアナリストが多い。賃貸事業では2014年3月期から空室率の低下が想定され、来期以降も業績は増益基調を維持していく方向が予想される。株価も上昇第二ラウンドを待つ展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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