【銘柄診断】キヤノンは二番底探りだが、配当利回り4.0%で個人の買いが膨らむ

2012年7月17日 09:22

  キヤノン <7751> が7月13日には2942円と、6月4日の2880円の年初来安値に肉薄、二番底探りの動きを余儀なくされている。

  為替の円高、欧州景気低迷などから、今2012年12月期についての業績不安感が台頭、証券会社のレーティング引き下げの動きもあり、見切売りが広がっていることが下げの要因。ただ、その一方で株価の下げにより配当利回りが4.09%にアップ、底値圏到達との見方から、ここ連日個人投資家の買いが流入している。

  今12月期の営業利益は前2011年12月期決算発表時の3900億円が4月25日に4500億円と前期比19%増へ増額修正されたばかり。業績不安も証券会社の会社側を上回る想定数字を下回るということで、会社側の数字の下触れはなさそう。

  デジタル一眼レフカメラの需要は世界各地で引き続き拡大する見通しで、コンパクトデジタルカメラも高画質モデルやネットワーク機能搭載機種などの高付加価値製品を中心に増加が見込まれる。

  オフィス市場で、オフィス複合機は引き続き緩やかな成長が続き、レーザープリンターは、当期後半には回復基調で推移すると見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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