【銘柄診断】理研計器は投資指標が底値圏入りを示唆、売り一巡を待って戻りも
2012年7月16日 05:25
理研計器 <7734> は6月12日の472円を底値にリバウンドの動きに乗り、7月9日に573円まで水準を切り上げた。しかしそれ以上は買いの手が続かず、以後整理気分の強い展開。今年の高値は2月29日の629円だが、3月いっぱいまでは600円台の高値圏での動きが続いていた。
今2013年3月期の業績好転への期待感が強かったことが要因。しかし、発表された業績は前2012年3月期の15%の営業減益に続いて、今2013年3月期も営業利益24億8000万円と前期比5%の連続減益見通しが明らかになり、見切売りが広がる結果になった。
同社は産業用ガス検知警報機器の専門メーカーで、主需要先は半導体・液晶工場、製鉄所、地価ガス施設など。震災復興需要による景気回復が期待されるが、国内半導体業界を取り巻く環境は依然厳しい状況が続くものと予想している。
それでもPERは7.2倍に過ぎず利益水準は高い。PBR0.5倍は中期的な訂正高余地の大きさを示し、利回り3.3%は株価が底値圏に位置していることを示している。浅い押しでとどまり、再び戻りを指向する場面もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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