【銘柄診断】旭硝子は個人投資家が大底買いに動く、業績は最悪期を通過中との見方が強い
2012年7月15日 13:05
旭硝子 <5201> が大幅安に見舞われ、年初来安値に売り込まれてきた。ここへきて今2012年12月期の営業利益について、1400億円から1000億円(前期1667億円)へ減額修正したことがきっかけ。
景気減速感を強める欧州で建築用ガラスの需要が想定を下回り、補助金制度の縮小などからソーラー用ガラスの事業環境が悪化、表示デバイス用ガラス基板の製品価格下落などが減額の要因。
もっとも、液晶ガラスの低迷などはこれまでにもアナリストから指摘されていたことで、改めてこれほどまでに売り込まれる材料ではなく、明らかに売られ過ぎとの見方が強い。
アナリストも今12月期前半、遅くとも今12月期後半までにはガラス部門が回復に転じ、業績面でも来2013年3月期には増益トレンドを取り戻すとの見方が強い。
そうした事態を想定してか、株価大幅安の12日には個人投資家の買いが大挙して流入している。もちろん、これだけ大きく下げた後なので短期の修復は難しいにしても、しばらくの底値固めを経て出直りを指向していくパターンだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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