ヤマダ電機、ベスト電器買収を正式発表 約121億円で子会社化

2012年7月13日 18:50

 家電量販店大手のヤマダ電機は13日、本日開催の取締役会において、同業のベスト電器との間で資本業務提携を行い、ベスト電器の実施する第三者割当増資を引き受けることを決議し、同日付でベスト電器との間で資本業務提携契約を締結したと発表した。

 今回の資本業務提携により、ベスト電器がこれまで培ってきた九州地区を中心とした地域密着型の店舗展開や人材育成ノウハウに加え、ヤマダ電機の各種インフラと営業ノウハウを導入することにより、ベスト電器を含めたヤマダ電機グループ全体のスケールメリットの飛躍的な拡大、国内外のエリア戦略を共有した上でのきめ細かい店舗展開、インフラネットワークの効率化を実現することで、ヤマダ電機グループ全体として競争力の向上及び経営効率の改善を図り、顧客満足度の向上と企業価値の向上を目指す。

 業務提携の具体的な方針及び内容等については、今後、業務提携協議会を設置のうえ、両社の間で協議を行う予定だが、共同商品調達、共同商品開発、共同資材調達、国内外でのエリア戦略、物流及びインフラの相互活用、人的交流などで提携していく方針。

 また、今回の資本業務提携契約において両社は、「資本業務提携契約の締結日以降、ベスト電器の取締役、代表取締役及び監査役の構成について誠実に協議すること」、「ベスト電器の株式について東京証券取引所市場第一部での上場を維持するよう協力すること」、「ベスト電器の商号及びベスト電器グループの店舗ブランドを維持すること」などについて合意している。

 資本提携については、ヤマダ電機はベスト電器との業務提携によるシナジー効果を早期かつ最大限に発揮し、その実効性を担保するため、ベスト電器が第三者割当増資により新たに発行する普通株式8026万5,500株(増資後の発行済株式総数に対する割合47.05%、議決権割合47.21%)の全てを引き受ける。払込金額は1株につき151円で、払込金額の総額は約121億円。

 また、今回の株式取得により、ヤマダ電機のベスト電器株式の所有株式数は、増資前の発行済株式総数に対する割合7.45%(議決権割合7.50%)から、増資後の発行済株式総数に対する割合51.00%(議決権割合51.16%)となり、ベスト電器はヤマダ電機の子会社となる予定。

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