【銘柄診断】日産自動車は6月発売の新車アルティマに期待、高利回りも注目点に

2012年7月12日 15:14

  日産自動車 <7201> は低調な動きを続けている。9日には成長市場の要である東南アジアでの販売シェアを2016年度に現在の2倍の15%に引き上げる中期戦略を発表したが、株価は全く反応しない。

  今2013年3月期の第1四半期の収益停滞懸念が出ていることが響いている模様。ただ、これは米国で6月に新発売したアルティマの積極的な広告費用発生など一時的なもので、むしろ先行き好好転への積極的な布石と前向きに捉えられるところ。

  そのアルティマが第2四半期以降に売上げに寄与してくることで、今3月期の営業利益7000億円(前期比28%増)の見通しは変わらないし、アナリスト筋はむしろ増額修正を想定する向きが多い。

  今3月期は5円増配の25円配が予定され、配当利回りは3.5%に達する。第1四半期の決算は7月26日に予定されており、そこで仮に若干伸び悩む数字が明らかになっても、逆に悪材料出尽くしムードが広がる可能性が強い。底値買いのチャンスと見た個人投資家の買いが連日流入している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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