【銘柄診断】日本鋳鉄管は水道管の老朽化対応で見直される、新たな評価機運も

2012年7月12日 15:13

  日本鋳鉄管 <5612> が出直りの気配を強めてきた。都市の下水管の老朽化が進み、自治体が改修工事に追われていると伝えられたことがきっかけ。

  耐用年数を過ぎた水道管は全国約1万キロに及び、破損によって道路陥没の恐れがあるが、自治体財政に負担がかかり耐震化も課題となっているという。

  有力筋介入の思惑人気を呼び、4月3日に225円の高値を付けた。高値の前の3月15日の222円、高値の後の4月23日の221円でピーク打ちの典型である三尊天井を形成したことで、以後の調整は6月4日の133円まで予想外にきつい下げに見舞われた。

  高値からの下げ率は41%にも達し、値幅整理一巡感が強まっていたため、今回のニュースに素早く反応したようだ。

  公共需要の減少と言う命題が常に株価の重石になってきただけに、水道管の老朽化防止への対応が始まるようだと、評価基準はこれまでとかなり違うものになる可能性もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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