日産自がフェデックスと100%電気商用車の実証運行開始
2012年7月12日 11:00
日産自が、フェデラル エクスプレス(フェデックス)と協同で、多目的商用バン「NV200」をベースとした100%電気商用車「e-NV200」の発売に向けた実証運行を実施すると発表。7月中旬からの1ヵ月間、日産が貸与した「e-NV200」のテストカー1台を、おもに横浜地域での配送車両として活用し、国際航空貨物のデリバリー業務における実用性を確認する。
ベース車である「NV200」は、次世代のニューヨークタクシーに選定されたモデルで、ビジネス・デイリーユース・レジャーなどあらゆるシーンで幅広く使用できる小型商用車。すでに世界約40カ国で販売されており、米国やインドでの投入も予定されている車種である。この「NV200」をベースとした100%電気商用車「e-NV200」では、すでに、日本においてはイオンリテールと、また欧州ではブリティッシュガスなどとの実証運行が実施されており、フェデックスとも昨冬欧州において実施、今回はそれに続くものとして実施される。
デリバリー業務は、複数台で実施されているのが一般的である。となると、テストカー1台での実証運行で実用性がどれだけ確認できるのか、疑問が残るところであろう。実用化を睨んだ実証運行というよりは、電気自動車や環境への取り組みに対するパフォーマンス色の強い実証運行と言えるのではないだろうか。