三菱航空機、米スカイウェスト社からMRJを100機受注 2017年に納入開始
2012年7月12日 10:24
三菱航空機は11日、米スカイウェスト社と、国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」100機の確定発注に向けて基本合意に至ったと発表した。スカイウェスト社は、米国でリージョナルエアラインを2社保有する持ち株会社で、2社を合わせたリージョナル運航は世界最大を誇る。スカイウェスト社への納入は2017年に開始する予定。
スカイウェスト社のブラッドフォードR.リッチ社長は、「スカイウェスト社は、リージョナルエアライン業界で、革新的なリーダーシップを発揮する存在であり続ける。MRJの購入は、我々と三菱航空機のパートナーシップを強固なものとし、両社にとって長期的な価値を創造するものと確信している。スカイウェスト社は、三菱航空機と長期にわたるパートナーシップを構築できることを嬉しく思う」とコメントしている。
また、三菱航空機の江川豪雄社長は、「スカイウェスト社という業界最大手のお客様を得ることにより、リージョナル機市場におけるMRJの存在感が大きくなることは、我々三菱航空機にとって、この上ない喜び」とコメントしている。
今回の合意をもとに、三菱航空機とスカイウェスト社は今後数週間内に正式契約を締結する予定。納入は2017年に開始し、2020年末までに完了する計画。
MRJはこれまでに、全日本空輸(ANA)から25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングス社(TSH)から 100機(確定50機、オプション50機)、ANI Group Holdingsから5機(確定5機)を受注しており、今回のスカイウェスト社と基本合意した受注が確定すると、MRJの合計受注機数は230機(確定170機、オプション 60機)となる。