日本エム・ディ・エム:米国子会社であるオーソデベロップメント社の2製品が薬事承認を取得

2012年7月11日 17:21

■市場規模約300億円の人工股関節慢性疾患分野へ本格参入

  骨接合材の日本エム・ディ・エム <7600> は11日の引け後、同社の米国子会社であるオーソデベロップメント社の2製品が薬事承認を取得したことを発表した。

  ひとつは、人工股関節臼蓋形成用カップ、フェモラルヘッドである。同製品が使用される人工股関節慢性疾患市場規模は、約300億円で整形外科市場の中でも巨大な市場。フェモラルヘッドは、変形性股関節症及び関節リウマチ等の股関節疾患により破壊された臼蓋部分に使用される製品。同社が既に販売している人工股関節用ステムを組合わせることで、股関節疾患への対応が可能となる。この製品が薬事認証を取得したことで、同社は人工股関節慢性疾患分野へ本格参入することになる。販売開始予定は、10月より。また、人工股関節ステムと合わせて使用されることから、人工股関節ステムの売上増も期待されている。

  もうひとつの製品は、上腕骨近位端骨折用骨接合材。販売名は、MDMプロキシマル ヒューメラル プレート システムで、11月から発売する予定。

■今年に入って5製品が薬事承認を取得

  同社は、長年日本におけるジョンソン&ジョンソン社の骨接合材の独占販売権を持っていたが、今年の6月30日をもって、独占販売契約を終了している。

  そのため、同社はジョンソン&ジョンソン社の骨接合材に代わる製品のラインナップを充実させるために、同社の商社機能、メーカー機能を共に強化し、日本人の体格にあった骨接合材を探す一方で、自社開発を行った。その結果、6月30日を前に、ほとんど全ての骨接合材を自社製品または、アライアンス製品に置き換えることに成功している。

  今回の2製品を合わせると、今年に入って5製品が薬事承認を取得したことになる。同社にとっては、自社製品であることから、益々利益率が向上する。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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