大和ハウス、九州最大規模の総出力2MWメガソーラーを建設・運営

2012年7月11日 17:10

 大和ハウス工業と大和エネルギーは11日、再生可能エネルギーの活用による化石燃料に依存しない社会の実現に向け、メガソーラー事業を開始すると発表した。

 その第一弾として、2012年7月、福岡県北九州市の「ひびき国際物流センター(大和ハウス工業所有)」の屋根面(23,200m2)に、九州地方では最大規模の総出力2MW(メガワット)のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設し、2012年10月より発電した電力を九州電力へ売電する。年間予想発電量は200万kWhで、家庭の一世帯あたりの全消費量を4,734kWh/年とした場合、約420世帯の年間消費電力量に相当する。

 大和エネルギーは、発電事業者として九州電力に売電するとともに、メガソーラーの運営・管理を行う。同社は、今年7月から開始された「再生可能エネルギー固定価格買い取り制度」を受け、当該発電所で発電する電力を九州電力に全量売電することで、約8,000万円(年間)の売電売上を得ることができる。事業期間(2012年10月から20年間)が満了する2032年(20年目)までに約16億円の売電売上を見込んでいる。また、大和ハウス工業は、メガソーラーの建設工事を請け負うとともに、大和エネルギーに対して屋根貸し事業を行う。

 今後、国内では低炭素社会の実現に向けてメガソーラーの建設が活発化していくと予想されている。大和ハウスグループは、自治体や各企業が保有する未利用地などを活用したメガソーラーの計画について、同社グループが永年培ってきた技術力を活かし、企画から開発、工事、運営管理までワンストップのサービスを提案し、2012年度に10MW、2014年度までに太陽光発電と風力発電をあわせて計70MWの再生可能エネルギー発電事業に取り組む。さらに、小水力発電などの再生可能エネルギーの普及にも積極的に取り組んでいくという。

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