【銘柄診断】ニチイ学館は訂正高へ発進、英会話事業の展開は見通し難の状況
2012年7月11日 16:03
ニチイ学館 <9792> が久しぶりに底値圏で商いを伴いながら長い陽線を立ててきた。政府の「日本再生戦略」の原案で、医療や介護において2020年までに50兆円の新市場を創設することが明らかになり、見直し買いが加速してきた。
介護事業でのポテンシャルは大きく、今後とも成長が期待されるのだが、同社の場合、新業態の英会話事業への積極的な展開が、今のところ株価の評価を落とす要因になっている。これはマンツーマン英会話を展開するGABAが前2012年3月期から子会社となったことによるもの。
しかもGABAがこれまで手掛けてきたマンツーマン型の英会話レッスンに加え、グループレッスンの「COCO塾」や幼児英会話など、語学事業への先行投資を拡大。つれて積極的な広告戦略が収益を圧迫し、今2013年3月期は営業利益114億円(前期116億円)と減益に転じることが明らかになっている。
そうした不透明部分は6月8日の安値698円でひとまず織込んだパターンではあるが、英会話事業の先行きについてはまだ見通し難の状況に変わりはない。売られ過ぎのリバウンドの動きにとどまるかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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