日産、メキシコ新工場の定礎式を実施
2012年7月10日 19:12
日産自動車は9日、アグアスカリエンテスにおける新工場の建設に着工したと発表した。メキシコにおける第3の生産拠点(内、アグアスカリエンテス州に2拠点)となる新工場は、メキシコ国内および海外市場での日産車への需要の高まりに対応し、生産能力を増強するため、20億ドル(約1600億円)を投資して建設することを今年1月に発表していたもの。同日行われた定礎式には、メキシコのフェリペ・カルデロン大統領らが参加した。
新工場は、アグアスカリエンテス州南部の空港近くに位置し、敷地の広さは430ヘクタール以上(既存工場の2.5倍の規模)となる。第1段階として、年間17万5,000台の小型車(Bプラットフォーム)を生産する。同計画の実行に向けて、日産は新たに3,000人を雇用し、さらに約9,000人の間接的な雇用も創出することが見込まれている。さらに、新工場内には、サプライヤーパークと高い品質確認のための試験場も建設される予定。
新工場の第1段階の建設は、過去最短となる20ヵ月で完了し、2013年末までに稼働を開始する予定。生産量の拡大をサポートするのは、隣接するサプライヤーパークだけでなく、同国内を拠点とするサプライヤー。日産がメキシコで生産する車両部品の80%は同国内から調達される。