【銘柄診断】昭和電工はHDDの納入先が今期後半から拡大、見直し人気強まる
2012年7月10日 16:31
昭和電工 <4004> は6月4日の145円をボトムに着実な訂正高に動いている。今2012年12月期の第1四半期は営業利益が95億円3700万円と、前年同期比2%増を達成した。
従来は大幅減益が想定されていただけに、ポジティブサプライズのある決算だった。それにも関わらず株価は全く評価されずじまいで推移してきたことで、改めて見直しの買いが流入しているもの。
これまでHDD(ハードディスク駆動装置)の再編成の動きにつれ同社の磁気ディスクの先行き不透明感が株価面の人気を阻害する要因になっていたが、HDDで世界シェア約4割を握るシーゲイト・テクノロジーへの納入が決まり、世界の主要HDDメーカー全社への納入を果たすことになり、先行きの収益向上への期待感が強まっている。
大分コンビナートの不具合による稼動停止というマイナス材料があるため、今12月期は営業利益480億円と前期比1%増益にとどまるが、そうした特殊要因がなくなる来2013年12月期以降、増益ピッチに拍車がかかる可能性が強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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