創通は10連騰、「ガンダムは強し!」で業績を再上方修正し増配=浅妻昭治
2012年7月10日 10:31
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
創通 <3711> (JQS)は10日、寄り付きの買い気配から163円高の2080円まで買い進まれて2日間の変わらずを挟んで10営業日続伸、5月11日につけた年初来高値2160円を射程圏に捉えている。前日9日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)決算の開示と合わせて、今年2月に続いて8月通期業績の再上方修正と期末配当の増配を発表、「ガンダムは強し!」を確認してコンテンツ関連の割安株買いが増勢となっている。
8月通期業績は、2月の上方修正値より売り上げを8億円、経常利益を5億5000万円、純利益を2億5000万円それぞれ引き上げ、純利益は、14億円(前期比50%増)と4期ぶりの過去最高更新の更新幅を拡大する。
アニメーション番組のプロデュース事業が、期初計画の10作品から14作品に、プロデュース作品数も15作品から16作品に拡大しその作品からヒット作品が増加、ライツ事業も、主力の「ガンダム」シリーズで家庭用ゲームソフト、アーケードゲーム、ソーシャルゲームの利用が相乗効果により増加、版権収入が予想を上回ったことが要因となった。
期末配当は前期実績・期初予想の30円から45円に増配する。
株価は、前回の業績上方修正に自己株式消却が加わって年初来高値まで4割高し、3分の2押し水準まで調整して出直ってきた。PERは11倍台と割安であり、高値抜けから一段高に進もう。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
【関連記事・情報】
・まるで「ヒッグス粒子相場」?重くて上にも下にも行かない!=浅妻昭治(2012/07/09)
・ファーストリテは急反落、「勝ち組」も天候不順が大敵で業績を一転下方修正=浅妻昭治(2012/07/09)
・犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
・株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)