「猫」いろいろ・・・ペット銘柄をウォッチしてみた。=田北知見の銘柄ウオッチ

2012年7月6日 17:45

  以前にも書いたことがあるが、私は時々、百貨店の上階にあるペットショップでかわいい犬や猫を見て癒されている(購入するわけではないのに売り物を眺めるだけの、お店側にとっては迷惑なひやかし客で恐縮だが)。そこには1匹十万~数十万円する血統書つきの犬や猫が充分なケアを受けて飼われている。彼ら彼女らは見た目がかわいく、また、文字通り毛並みの良さをいつも感じる。

  しかし先般、関東地方の田園地帯へ遊びに行った時のこと。そこには湖があり、周囲に遊歩道がめぐらされていて、人々が散策やジョギングを楽しんでいる。私も家人とともに散策を楽しんでいたのだが・・・あたりには、猫が何匹もいたのだ。どの猫も、人が近寄ってもぜんぜん逃げないし、大声で鳴いたりもしないし、動きも静かでおとなしく、毛並みもきれいだ。なのでたぶん、飼い猫がここまで連れて来られて捨てられたのではないかと推測された。

  別の日には、私が住んでいる地元の町にある空き家の庭で、やはり捨てられて野良猫になったとおぼしき猫を見た。しかもちいさな子猫まで一緒にいるのだ。子猫は無邪気にミャーミャー鳴いていて、それがよけいに痛ましさを感じさせた。(私が拾って飼えばいいのだろうが、ペットを飼える環境にないので無理なのだ)

  百貨店で見た猫たちは幸せそうに見えるが、彼ら彼女らのうち何パーセントかは、そういう悲しい目に遭ってしまうのだろうか。飼い始める時は「かわいい」と思うのだけど、だんだん世話が面倒になって捨ててしまう人が結構いるのだろうか・・・。と、少し暗澹たる気持ちになってしまった。

上記の文とは関係なく、ペット関連銘柄をウォッチしてみた。

★ユニ・チャーム <8113> (東1)

  生理用品、幼児用・大人用紙おむつメーカーで、ペットケア用品も扱っている、ユニ・チャーム <8113> (東1)を入れる。6日終値は35円安の4495円。単位100株。PERは約29.1倍、PBRは約3.9倍となっている。チャートは6月13日につけた直近安値4095円を底に上昇トレンドで来ていたが、4600円フシにあたり調整局面となっている。中期で見ても高値圏にある。4300円ラインの押し目を待って小すくい、4600円ラインまでの戻りを待つのが無難か。信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しも入ってきそうだ。

★ベネッセホールディングス <9783> (主市場大1)

  『進研ゼミ』で有名なベネッセホールディングス <9783> (主市場大1)。雑誌『いぬのきもち』『ねこのきもち』のヒットでも有名ということで入れる。6日終値は25円高の3570円。単位100株。PERは約17.6倍、PBRは約1.8倍となっている。株価は中期続落となっていたが、6月14日につけた直近安値3385円で底を打ったようだ。ただ、反発に転じてはいるものの、まだまだ安値圏にあり、上値余地があると見る。まずは3800円フシまでの戻りが目標となりそうだ。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

【関連記事・情報】
アンティーク・ブックから連想して、印刷関連株=田北知見の銘柄ウオッチ(2012/06/30)
サイモン&ガーファンクルの音楽から・・・電気機器セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ(2012/06/23)
【銘柄診断】日立製作所は再建軌道が加速、今3月期は21年ぶりの最高益も(2012/07/06)
【銘柄診断】千代田化工建設はLNGプラントの展開力大きく、今期は増額必至(2012/07/06)

関連記事

最新記事