【銘柄診断】アーネストワンは消費税増税関連の出遅れ株買いが再燃し連日の高値

2012年7月6日 15:46

  アーネストワン <8895> は6日、28円高の1065円と急反発し、前日ザラ場につけた年初来高値1060円を連日、更新している。6月26日に衆議院で可決した消費税増税関連法案に関連して、消費税引き上げ前の駆け込み需要が株価材料として浮上しており、この関連の住宅株の一角として同社の今3月期業績の続伸予想を見直し出遅れ株買いが増勢となっている。

  消費税増税は、民主・自民・公明3党の修正合意で衆議院を通過、民主党から小沢新党が離党するなか参議院でも可決されれば2段階で引き上げられ、2014年4月からまず8%にアップする。

  この消費税引き上げの影響について証券各社でレポートが作成され、消費税アップ前の駆け込み需要の大きいのは住宅株との見方で一致した。

  同社は、首都圏を地盤に戸建住宅・マンションの分譲事業を展開、この関連株の一角を占める。

  今期業績は、マンション引渡戸数を前期実績の658戸から600戸へ減少を見込んでいるが、戸建引渡棟数が、逆に7347棟から8800棟に増加して続伸、純利益は、137億(前期比6%増)と予想している。

  株価は、前期第3四半期の伸び悩み業績を嫌って823円まで下ぶれたが、期末の好配当利回り買いで下値を切り上げ、今期業績の続伸予想で1株純資産923円水準を回復、消費税増税関連思惑で1000円大台乗せとなった。なおPERは5倍台と出遅れており、次の上値フシとしては昨年1月高値1143円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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