【銘柄診断】住友商事は豪州で石炭鉱山を取得、先行きの収益アップの要因に

2012年7月6日 15:44

  住友商事 <8053> が浮上態勢を強めてきた。ここへきて証券会社が総合商社株についてレーティングを引き上げ、総合商社株全般に復調ムードが強まっている。

  さらに、オーストラリアで石炭鉱山の権益を約350億円で豪資源会社から取得、日本や韓国などの鉄鋼メーカーに輸出する方針。

  製鉄用の石炭の需要は今後も新興国を中心に増大する公算が大きく、先行きの収益アップの要因として見直しを誘う要因になっている。

  同社はバランスの良い事業ポートフォリオを有し、幅広い分野で利益を積み上げる収益構造を特徴とする。

  今2013年3月期の業績も鉄鋼原料(鉄鉱石、原料炭)など主要商品市況の下落が見込まれるが、非資源分野の成長などで純利益は2600億円と前期比1%減の高い水準を確保できる見込み。

  ボリビアでの銀・亜鉛・鉛事業の好調や、北米で採掘が活発化しているシェールガス・オイル向けに鋼管の売上げが上伸しており、会社側の見通しは保守的で、今3月期業績は増額修正の可能性が強そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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