【銘柄診断】伊藤忠商事は利益3位の座へアップ、業容改善が急ピッチで進む
2012年7月5日 17:06
伊藤忠商事 <8001> は力強い戻り足を見せている。世界的な金融緩和観測期待を背景に原油など商品市況の先高期待が強まってきたが、商品相場の指標CRB指数は6月21日をボトムに直近まで1割近い急激な戻りを達成。商社株全般に外部環境の好転が注目されている。
同社は前2012年3月期は過去最高の純利益を確保し、9期ぶりに三菱商事 <8058> 、三井物産 <8031> に次ぐ3位のポジションへ返り咲き、業容改善が急ピッチで進んでいることを示した。三菱商事、三井物産などが財閥をバックにエネルギー関連に強みを持つのに対し、出自が繊維商社という同社はもともと生活消費関連分野に強みを持つことが最近の業績好調のベースになっている。
配当利回り4.6%だけでも買い妙味は十分だが、PER4.9倍という低さも訂正高余地が大きいことを示している。直近で信用買い残が905万株と総合商社の中で圧倒的に低い水準にとどまっていることも支援材料になる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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