楽天、画像共有SNS「ピンタレスト」と連携強化 「Pin It」ボタンを導入

2012年7月4日 19:19

 楽天は4日、同社が運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」、総合旅行サイト「楽天トラベル」および料理レシピ投稿サイト「楽天レシピ」において、ユーザーがお気に入りの画像を画像共有SNS「Pinterest(ピンタレスト)」に収集・共有することができる「Pin It」ボタンを設置したと発表した。

 楽天は今年5月17日に、複数の投資会社とともに、米国で急成長しているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を展開するピンタレスト社の、種類株式による1億ドルの第三者割当増資を引き受けるかたちで同社に出資した。なお、この増資には楽天のみが事業会社として参画している。

 ピンタレスト社は、米国において急成長を続けるSNS「Pinterest」を運営しており、ネット上で写真を収集・共有するサービスを提供している。スクラップブック感覚で、簡単におしゃれな画像を共有できる点が特徴で、サイトの訪問者は2012年1月時点で1170万人に達し、2012年3月時点で米国における第3位のSNSへと成長を遂げている。

 今後、楽天とピンタレスト社は戦略的提携関係を深め、日本におけるピンタレスト社のサービス展開を加速させる予定。今回第一弾の取り組みとして、国内最大級のインターネットショッピングモール「楽天市場」をはじめ「楽天トラベル」、「楽天レシピ」に、「Pin It」ボタンを設置した。

 ユーザーは「Pin It」ボタンをクリックするだけで、自分が見ている楽天市場、楽天トラベル、楽天レシピの商品画像を「Pinterest」の自分のボードに収集したり、友人・知人に共有したりすることができる。

 これまで、楽天グループが提供するページには、「Facebook」、「mixi」、「Twitter」、「Google+」といったSNSのほか、各種ブログにワンクリックで投稿することができるボタンが設置されてきた。今回の「Pin It」ボタンの設置により、日本における「Pinterest」の知名度を上げるとともに、ネット通販とSNSの親和性をさらに強めていく。

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