【銘柄診断】リコーはユーロ高一巡で見直し局面、今期の増額期待も支援材料に

2012年7月4日 16:46

  リコー <7752> が復活へ向け動き出した。ギリシャ危機のひとまずの回避で、ユーロに対する一時の急激な円高が解消され、欧州向け比率の高い同社に見直し人気が回ってきている。

  東日本大震災およびタイの洪水をきっかけとした生産稼働率の低下、それに構造改革費用などが加わり前2012年3月期は180億円の営業損失と大幅に業績が悪化する決算であった。一転、今2013年3月期は営業利益700億円が見込まれている。

  オフィス向け複写機やプリンタの需要好転が業績を押し上げるうえ、ペンタックスの買収効果。さらに構造改革効果も加わることが収益好転の要因。

  4半期ベースでの営業利益の推移は前3月期の第2四半期が117億円、第3四半期は348億円のそれぞれ損失に見舞われたが、第4四半期は185億円の利益を計上するなど、足元の好転が顕著。

  今3月期の増額修正を手掛かりに、アナリスト筋のレーティング引き上げも相次いでいる。配当利回り3,7%も買いの強力な動機付けになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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