マツダ、SUV「CX-5」の年間生産能力を24万台に増強 販売好調で

2012年7月3日 19:27

 マツダは3日、新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-5」のグローバルでの需要拡大を受けて、同車の生産を宇品第2工場(広島市南区)に加えて、2013年3月から宇品第1工場(広島市南区)でも行うことで、年間生産能力を20万台から24万台に増強すると発表した。「CX-5」の生産については、今年8月に16万台から20万台に生産能力を増強する予定だったが、今回さらに増強することを決定した。これにより、宇品第1工場の車両組立ラインで「モノ造り革新」に基づく新世代商品群の生産体制を早期に実現することが可能となる。

 「CX-5」は、「SKYACTIV技術」を初めて全面的に採用し、優れた燃費性能と上質で気持ちの良い走りの両立を実現し、好評を博している。今年2月からグローバルで順次販売を開始して以来、想定を上回る受注を得ている。マツダはこれを受け、グローバル年間目標販売台数を16万台から、今期については19万台に引き上げている。

 「CX-5」の日本国内での受注台数は約24,000台(7月1日現在)と、発売から4.5カ月で年間目標販売台数の2倍を超え、引き続き好調な売れ行きを記録している。海外市場においても、欧州の最量販市場であるロシアでの受注台数は10,000台超で年間目標販売台数12,000台に迫る勢いとなるなど、日本と同様に、多くの顧客から支持を得ている。

 マツダの山内孝代表取締役会長 社長兼CEOは、「『CX-5』が発売以来、世界中のお客様に高く評価いただいていることに感謝申し上げる。同車の年間生産能力の増強によって、納車をお待ちいただいているお客様に、一日でも早くお届けできるよう、引き続き努めていく。また今回の増強によって、宇品第1工場の車両組立ラインでも、新世代商品群の量産を可能にするフレキシブルな生産体制が整うことになり、マツダが目指すクルマ造りが着々と実現していることと確信している」と述べている。

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