【銘柄診断】日本郵船は海運市況立ち直りが追い風に、体質強化の進展も評価へ
2012年7月3日 16:52
日本郵船 <9101> は6月26日の201円を目先底に再び出直り機運を強めてきた。海運市況の指標となるバルチック海運指数が5月以来の1000ポイント回復となり、環境が追い風となってきたことが好感されている。3日終値は3円安の211円と反落。
前2012年3月期に落ち込んだコンテナ船の運賃が足元では持ち直し収益が回復、東日本大震災で落ち込んだ自動車船も輸送台数が回復している。コスト削減効果も加わり、今2013年3月期は営業利益500億円と、前2012年3月期の241億円の赤字から一気に水面上に浮上する見通し。
今3月期は商船三井 <9104> の営業利益160億円を久方ぶりに上回るように、海運大手の中でコスト削減による業績改善が最も著しい点も評価材料。
信用買い残も1411万株と商船三井の2904万株、川崎汽船 <9107> の2345万株などと比べ軽い水準にとどまっている。海運市況の回復とともに、同社の業績好転を前向きに評価する展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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