【銘柄診断】コーセルは自己株式取得をテコに増益転換業績買いが再燃し反発

2012年7月3日 14:58

  コーセル <6905> は3日、前場32円高の1083円と急反発し、後場は、反発幅をやや縮めているがプラス圏で推移している。同社株は、今年6月5日に前5月期業績の再下方修正を発表し、株価は年初来安値852円まで売り込まれ底もみが続いたが、今期業績の増益転換予想と自己株式取得を同時発表したことをテコに底上げに転じており、信用取組が売り長となっていることもフォローしている。

  自己株式取得は、経営環境の変化に対応した資本政策の遂行と株主への利益還元を図ることを目的としており、取得株式数の上限を100万株(発行済み株式総数の2.58%)、取得総額を10億円、取得期間を6月14日から10月15日までとして実施中である。

  一方、今5月期業績は、第2四半期累計業績までは減収減益を予想しているが、通期では増収増益転換、純利益は24億2000万円(前期比33%増)と見込んでいる。国内で半導体製造装置やFA・制御装置向けが回復し、海外向けも欧州向けは回復が鈍いが、中国向けが、初の海外生産拠点が3月に稼働を開始したことなどが寄与する。

  株価は、安値から300円幅の底上げをしているが、なおPERは17倍台と相対的に割安である。売り方の買い戻しも交えて一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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