【経営者の言葉】セキドの関戸正実社長

2012年7月3日 10:19

■中国で銀座ラブラブのショッピングバッグが出回っているようです

  ジュエリー、時計、バッグなど高級ブランド品のセレクトショップを展開するセキド <9878> (東2)。その全国22店舗セレクトショップの旗艦店として2011年5月にオープンし1年2ヶ月を迎えた「銀座ラブラブ」。

  関戸正実社長は、「銀座ラブラブは昨年のオープン当初は東日本大震災の影響があったものの、次第に上向き、とくに昨年年末から年初からの好調が顕著です。中国富裕層の来店が多いのが特徴です。とくに、銀座ラブラブの知名度アップが他のセレクトショップへも波及し、ファッション事業全体では毎月、前年同月に比べ2ケタの伸びとなっています」という。高級品消費停滞の中で好成績を挙げている。

■「銀座効果」予想以上、ファッション事業2ケタ伸長

  銀座2丁目の好立地に加え、世界の高級ブランド店が軒を構える一角にある。将来の中国進出を見据え、ブランドイメージアップを狙っての銀座出店だった。ズバリ的中しているようだ。「香港では、既に、銀座ラブラブのショッピングバッグが出回っていると聞いています。シャネルの言葉に『コピーされるようになれば本物』と言われるので苦笑いといったところです。予想以上に反応が良いことは事実で、関税等の問題に目途がつけば中国本土での展開に積極的に取組みたいと思っていま」、ということだ。

  一方、銀座ラブラブに続く店舗戦略はどうか。「国内では依然デフレ経済で株式マーケットも盛り上がりに欠けています。高級ブランド品にとって楽観できない環境です。このため、従来型の大型セレクトショップではなく、10~20坪の小型店舗での出店を計画しています。当社オリジナルの小物商品を中心に店舗面積及び人員や在庫が少ない小回りの利く店舗です。大型店1店舗分のコストで小型店舗なら15店舗ていど可能です。国内は小型のセレクトショップを積極的に展開、年内には都内に1号店を計画しています」。著名なメーカーとの間でオリジナル商品開発の話も進んでいるようだ。

  今2月期の第1四半期(2~5月)は、家電部門の不振をファッション部門の好調でカバー。売上は前年同期比2.2%増収、営業赤字1億3900万円(前年同期赤字2億4100万円)と赤字幅が改善した。通期の営業利益は7000万円(前期赤字3億3600万円)と黒字転換、年1円復配の予定。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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