楽天、電子書籍端末「kobo Touch」を7980円で販売 重量はわずか185グラム

2012年7月2日 18:11

 楽天は2日、同社の子会社であるKobo Inc.(本社:カナダ・トロント市)が、日本での電子書籍サービスを7月19日から開始すると発表した。日本市場に投入する電子ブックリーダーは「kobo Touch(コボタッチ)」で、日本における電子書籍端末の普及を目指し、7,980円(税込)で販売する。本日7月2日から電子ブックリーダーの予約受付を始め、コンテンツ配信は7月19日から開始する。

 Kobo社は、世界190カ国、900万人が利用する世界有数の電子書籍サービスを運営しており、カナダや米国、英国、フランスをはじめ、グローバルに事業を展開している。配信する電子書籍コンテンツは、同社の電子ブックリーダーからだけではなく、アプリケーションを通じてiOS、Android、Windows、Macなど、スマートフォンやPCなどからも読むことが可能で、さまざまなデバイスに対応したオープンな電子書籍提供モデルを展開している。

 「kobo Touch」向けに提供する電子書籍コンテンツは、世界最大級のコンテンツ数を誇る「koboイーブックストア」より購入することが可能。日本語のコンテンツは、小説・エッセイやビジネス書、コミックなど多ジャンルにわたり、コンテンツ数は日本語以外のコンテンツを含め、約240万冊を用意した。また、出版社の協力を得て、独占先行配信のコンテンツも取り揃えた。

 日本市場に投入する電子ブックリーダー「kobo Touch」は、目に優しく太陽の下でも読みやすいE Ink社の電子ペーパー「Pearlディスプレイ」を搭載。端末の重さは185グラムと軽く、片手でも手軽に書籍を読むことが可能。また、1台の端末に最大約1,000冊のコンテンツをダウンロードし、持ち運ぶことができるため、外出先や旅先などいつでも好きな時に本を楽しむことができる。さらにWi-Fi機能を搭載しているため、どこからでもワイヤレスでストアへのアクセスが可能。

 Kobo社の電子ブックリーダー独自の機能として、自分が読んだ本の履歴や、読書量、読書をする時間帯など、読書ライフがひと目でわかるソーシャルリーディング機能「Reading Life」を搭載しているのも特徴。「Reading Life」には条件に応じてさまざまなオリジナルデザインの「バッジ」が付与され、コレクションできる楽しみも備わっており、これらの情報はFacebookを通じて友人にシェアすることも可能。

 端末の販売は、楽天のオンラインショッピングモール「楽天市場」や「楽天ブックス」をはじめ、家電量販店を通じて行っていく。また、大手書店に、実機に触れられるタッチ&トライスペースを設け、「kobo Touch」の周知を図っていく。

 コンテンツフォーマットは、世界標準規格の「EPUB3.0」を採用し、日本語の縦書きやルビ表示など日本語独特の表現に対応する。「EPUB3.0」の日本語コンテンツを全面採用するのは、電子書籍ストアとしては「koboイーブックストア」が初めてとなる。

 また、利用者は、楽天会員IDを通じてコンテンツを購入すると、購入金額の1%分の楽天スーパーポイントが付与される。また、楽天スーパーポイントを使って電子書籍コンテンツの購入も可能。

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