【銘柄診断】河合楽器製作所は中国でピアノブームが到来、今後の成長に期待強い
2012年7月2日 15:50
河合楽器製作所 <7952> は着実な訂正高波動を描き5月2日の高値212円が視界に入ってきた。中国でピアノの普及が急ピッチで進み、売り上げを伸ばしていることから、中国関連株としての側面がクローズアップされている。
震災による消費マインド冷え込みなどから前2012年3月期は営業利益25億2800万円と前々期比3%減益に見舞われた。今2012年3月期も営業利益25億円、前期比1%減と弱含み横ばいにとどまる見通しで業績面での後押しは今ひとつの状態だ。
中国でのピアノの拡販などで増収を見込むが、円高が足かせになり、既存教室の生徒数減少で教育関連事業が低迷することも響く。しかし、中国では生活水準アップにつれピアノの購入ブームが起きており、今後の成長に期待が大きい。そのため、中国では生産、販売のほか、音楽教室の展開や、調律などのアフターサービスを強化、こうした施策によるブランド力の向上を通じて販売シェア拡大を目指す方針だ。
4月20日申し込み現在で190万株にまで膨らんだ信用買い残は直近6月22日申し込み現在では107万株まで減少しており、需給の好転もプラス材料。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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